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あなたの便に興味があります【健康ガイド】

この記事の要約💡
▶︎大腸がんは早期発見で治癒の可能性が高く、便潜血検査と大腸内視鏡検査が有効です。
▶︎松原市では、満40歳以上の市民を対象に年度毎に1回限り大腸がん検診を実施しています。
▶︎便潜血検査と大腸内視鏡検査は、大腸がんの早期発見に欠かせない検査です。

松本医院(岡2丁目)
院長 松本尊彰


大腸がんの早期発見が大切です

 2022年のがん統計によると、大腸がんは男性で2位、女性で1位の死亡数となっております。
 しかし、早期に発見すれば治癒の可能性が高いがんの一つです。阪神タイガースの原口選手も大腸がんの手術を受け、その後も選手として復帰されています。大腸がんの検査として便潜血検査と大腸内視鏡検査が有効な手段となります。

大腸がんの検査

 まず、便潜血検査は、便に血液が混じっているかを調べる簡便な検査で2日分提出していただく必要があります。便に含まれる微量な血液は、ポリープやがんなどの腸内の異常を示すサインであることが多いです。便潜血が陽性であれば、次の段階として大腸内視鏡検査が必要です。
 大腸内視鏡を使って実際に大腸の内部を観察し、ポリープやがんの有無を確認します。内視鏡検査の利点は、検査中に異常が発見されれば、その場でポリープ(大腸腺腫)を切除することが可能な点です。ポリープ(大腸腺腫)はがんに進行する可能性があるため、早期に除去することでがんの予防につながります。

大腸がん検診を受けてください

 便潜血検査と大腸内視鏡検査はそれぞれ役割が異なりますが、どちらも大腸がんの早期発見において欠かせない検査です。
 松原市における大腸がん検診は主婦の方や、職場で検診を受ける機会がない満40歳以上の市民を対象に、年度(4月1日から翌年3月31日)毎に1回限り受診できますので、ぜひみなさま受けてください。