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食道がんってご存知ですか?【健康ガイド】

この記事の要約💡
▶︎食道がんは男性に多く、60代~70代に多い病気です。
▶︎食道がんは飲酒や喫煙との因果関係が強く、お酒を飲むとすぐに赤くなる人は食道がんの発生する危険性が高まります。
▶︎食道がんの早期発見には上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)が非常に有用で、気になる症状がない人も積極的に検診を受けて早期発見・早期治療を目指しましょう。

いわま外科・内科クリニック(上田5丁目)
院長 岩間密


食道がんとは

 がんは早期発見・早期治療が大切な病気です。松原市では肺がん・胃がん・大腸がん・前立腺がんなどに対しがん検診事業が行われていますが、食道がんという病気をご存知でしょうか。

 そもそも、食道とは口から入った食物を胃の中まで運ぶ臓器であり、頸部 (くび)・胸部(むね)・腹部(おなか)の3つの領域にわたって位置しています。また、胸部食道は心臓や気管、大動脈などの生命維持装置と接しています。

 食道がんはがん罹患数(2020年)で男性の4% (7位)、女性の1% (17位)ではありますが、他のがんに比べて進行が早く、生活が著しく制限されるようなさまざまな症状を伴い、進行がんに対する治療は身体に大きな負担を必要とします。比較的早期の段階からリンパ節転移を来しやすく、進行度に応じ内視鏡治療・手術・放射線・化学療法(抗がん剤) などの治療が必要ですが、早期発見できれば根治(完全に治る)が十分に得られます。

食道がんの特徴

 食道がんの特徴は、
・男性に多い(男:女=5.4:1)
・60代~ 70代に多い
・飲酒と因果関係が強い
・喫煙と因果関係が強い
特に、お酒を飲むとすぐに赤くなる人、もしくはかつてそうだった人は食道 癌の発生する危険性が高まることが報告されています。

食道がんの早期発見

 食道がんの早期発見には上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)が非常に有用です 。松原市の胃がん検診では2年に1回胃カメラを受けることが可能です。
気になる症状がない人も積極的に検診を受けていただき、早期発見・早期治 療を目指しましょう。

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