万博コラムvol.8「ユニークな万博建築を巡る楽しみ」
ユニークな建築を巡るのも、万博の楽しみの一つです。
西本敬一
【プロフィール】
2025年日本国際博覧会協会
経営企画室・上席審議役
・日本貿易振興機構(JETRO)から出向(2022年8月~)。海外勤務経験:計12年(オーストリア、ドイツ、米国ニューヨーク・ロサンゼルス)
・2000年ハノーバー万博日本館で総合プロデュース業務に従事した他、四半世紀にわたり、5つの大規模万博(ハノーバー、愛知、上海、ミラノ、ドバイ)全てを視察調査。直近のドバイ万博も2回の現地調査を通じて全192パビリオンを分析。
大屋根リング
最大の目玉は、世界最大級の木造建築物、大屋根リング。1周約2㎞の巨大リングは、会場内のメイン通路であると共に、大屋根の上にも昇れます。リングの上からは、世界中のパビリオンを、あたかも地球儀を見るかのように眺めることができます。また、夕方には、瀬戸内海に沈む美しい夕日をご覧頂けます。
独自に建てる海外パビリオン
愛・地球博では、タイプAと呼ばれる独自に建てる海外パビリオンは0でした。今回は55年ぶりにご覧頂けます。例えば、中東のカタールパビリオンは、日本の建築家、隈研吾氏の設計で、伝統的な帆船と日本の伝統的な指物の技術を融合させたユニークな外観です。
若手建築家のチャレンジ
若手建築家にもチャレンジの場を提供しています。70年万博では、当時30代の黒川紀章氏や磯崎新氏が万博に参加し、その後の活躍のきっかけとなりました。今回は20名もの若手建築家の方々が、トイレやステージ等、20カ所の施設の設計にチャレンジしています。
●問合せ
秘書課 ☎︎072-334-1550(代表)