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黄斑部の病気について【健康ガイド】

この記事の要約💡
▶︎黄斑変性症は、網膜の中心部で発生し、視力低下やゆがみなどの症状を引き起こします。
▶︎視力検査や眼底検査、光干渉断層計(OCT)により、簡単に診断できます。
▶︎早期発見・早期治療が視力回復に重要ですので、症状がある場合は早めに眼科を受診してください。

ひのうえ眼科(天美東8丁目)
院長 樋上泰成


黄斑変性症の症状

 最近、日常診療で黄斑変性症の診断をする機会が増えておりますので、今回は黄斑部の病気についてお話させて頂きます。
 目はカメラと似ています。角膜、水晶体、硝子体、網膜のどこに病気があっても、物をキレイに見ることはできません。中でも網膜の中心部にある黄斑部で病気が起きてしまうと、自覚症状として①ゆがみ、②物の大きさが変わる、③視力低下があり、進行するとかなり生活の質(QOL)が下がってしまいます。

黄斑変性症の診断と治療

 眼科に受診されましたら視力検査、眼底検査、光干渉断層計(OCT)にて直ぐに診断が可能です。また、これらの検査は痛みなく短時間でできます。
 進行して視力がかなり低下したり、網膜が変形してしまった場合は、治療をしても視力が十分に回復しないことがあります。
 早期発見・早期治療により視力の回復が良いとの報告もありますので、症状のある方は早めに眼科にての検査を受けてください。