黄斑部の病気について【健康ガイド】
ひのうえ眼科(天美東8丁目)
院長 樋上泰成
黄斑変性症の症状
最近、日常診療で黄斑変性症の診断をする機会が増えておりますので、今回は黄斑部の病気についてお話させて頂きます。
目はカメラと似ています。角膜、水晶体、硝子体、網膜のどこに病気があっても、物をキレイに見ることはできません。中でも網膜の中心部にある黄斑部で病気が起きてしまうと、自覚症状として①ゆがみ、②物の大きさが変わる、③視力低下があり、進行するとかなり生活の質(QOL)が下がってしまいます。
黄斑変性症の診断と治療
眼科に受診されましたら視力検査、眼底検査、光干渉断層計(OCT)にて直ぐに診断が可能です。また、これらの検査は痛みなく短時間でできます。
進行して視力がかなり低下したり、網膜が変形してしまった場合は、治療をしても視力が十分に回復しないことがあります。
早期発見・早期治療により視力の回復が良いとの報告もありますので、症状のある方は早めに眼科にての検査を受けてください。