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【大阪府松原市】みんなで支える下水道〜下水道財政のしくみ〜

この記事の要約💡
▶︎下水道事業は企業会計により運営され、建設改良費と管理運営経費の2つに経費が分けられます。
▶︎建設改良費は国からの補助金や受益者負担金で一部を賄いますが、多くは企業債となっています。
▶︎松原市は下水道財政の運営効率化のため、職員数削減や維持管理費削減、水洗化促進などに取り組んでおり、引き続き効率化をすすめていきます。


下水道事業会計について

 下水道は、衛生的で快適な生活環境の確保のため、また川や海の水質を保全し、自然環境を守るために必要で、市民生活を支える重要なインフラです。

 下水道事業は一般会計とは異なり、地方公営企業法を適用した企業会計により運営しています。

 下水道事業にかかる経費は、下水道管や施設を整備・改築するための「建設改良費」と、管や施設 などを管理・運営し下水を処理するための「管理運営経費」の、大きく2つに分けられます。

❶ 建設改良費

 下水道の整備・改築には膨大な投資が必要で、その財源は、国からの補助金や受益者負担金などで 一部を賄っていますが、その多くは企業債となっています。

❷ 管理運営経費

 事業の性質から自然現象である雨水の排除を行う「雨水処理経費」と、生活排水などの汚れた水を処理する「汚水処理経費」に分けられ、「雨水処理経費」は性質上、税金(一般会計からの繰入金)で賄い、「汚水処理経費」は皆さんからいただく下水道使用料で賄うことが原則となっています。
(雨水公費・汚水私費の原則)

企業債償還金と残高について

 下水道の整備にかかる財源の多くは、企業債となっています。
松原市は、市民の皆さんの快適な生活環境の確保のため、短期間で下水道整備を行いました。

 その結果、令和4年度決算における企業債の元利償還金は39.4億円で、企業債の残高は334.2億円となり、厳しい財政運営となっています。

財政運営の効率化に向けた取り組み

 松原市下水道事業は、これまで職員数削減や維持管理費削減による経費の節減、水洗化促進などによる使用料の確保、国の支援に基づく補償金免除繰上償還など各種取り組みを実施しており、これからも引き続き下水道財政運営の効率化をすすめていきます。

水洗化のお願い

 水洗化を実施することで、市民の皆さんの生活環境が改善し、快適な生活を送れるだけでなく、下水道財政の運営状況にも寄与します。

 今後も安定した下水道サービスを確保するために、みんなで下水道をささえていただけるようにご協力お願いします。

●問合せ

上下水道総務課 ☎︎072-337-3135